クラウドワークスを退職して一年くらいがたちました。
この記事はex-crowdworks Advent Calendar 2018の17日目の記事です。
クラウドワークス辞めて大体一年くらいたちました。辞めるときに会社のブログに退職エントリーを書いたのですが、まあ当然当たり障りのないことしか書いてないし、一年経ったからこそ冷静に見える点も色々あろうということで何か書きます。
注意として、自分がいたのは2017年10月までですので、当然情報も当時のものとなります。今とは異なる部分もあると思いますので、鵜呑みにしないで全部妄想だと思っておいてください。
なぜ辞めたのか
昨日終了してしまったこのサービスの立ち上げからリリース後の諸々が本当に大変で若干燃え尽き症候群になっていて、技術面、環境面で今と違うことをやりたくなったというのが理由の一つ。これはやんわりと会社のブログにも書きました。もう少し具体的に書くと以下です。
- Rails + JSでずっと仕事していて、このスキルセット以外のところもやっていきたい
- 海外経験積みたい
当時はこの2つを軸に次の会社を選んでた気がしますが、今思うと後者はそれほど重要じゃなかったかもしれない。というか子供が小さいうちはなかなか海外にいったりは、出張ベースでもなかなか難しいですね*1。
もう一つはまあぶっちゃけ金です。奥さんが専業主婦だったので、子供が生まれてからは特にこのお賃金じゃ結構きついなーという感じでした。今思うとそう思うようになったきっかけは転職ドラフトで、「あれ、もしかして私の年収低すぎ・・・?」となったからだった気がする。もちろん残って会社の中で給料上げるという選択肢もありました。しかし当時の人事考課制度では何回最高評価取り続ければそこまでいけるねん・・・って感じだったというのもあり、いくつかの会社に話を聞いて内定をもらい、転職したという感じになります。
在籍中に給料が上がらなかったわけではありません。在籍2年半の間にたしか80万くらいは上がったかなと思います。ただ入社時に結構年収下げて入った(当時はSIでSEやっていて、プログラマとしてはヘッポコだったので納得はしています。残業時間もだいぶ減ったし)というのもあり、、、というところからだいたいどのくらいのお賃金だったか察してください。
で、転職してどれくらいあがったのかというと、前にmizchiさんがつぶやいてた内容を御覧ください。いくつかの会社から内定をもらいましたが、提示額でいうと最低でも大体これくらいのアップにはなってました。
新卒、プログラマとして業務に耐えうる人材かという適正を測るフィルターとして業務経験2年程度ってのがあって、その時点で社外評価が +200万ぐらいになるので、そこで転職する人が多い。おいちゃんの人が言ってるのはそのことだと思う。
— 死後強まるツイート (@mizchi) 2018年3月5日
エンジニアに限って言うと、未経験からジュニア、ジュニアからシニア、シニアからリーダーというキャリアの変わり目で、どの会社も給与をあげない or 昇給が渋いので、転職するとそのクラスの平均値に追いつくみたいな現象が起こる。具体的には150万~200万上がる。
— 死後強まるツイート (@mizchi) 2018年11月10日
エンジニア全員の給与を把握していたわけではないので、給与水準がどうだったのかとかということは正確には分かりません。何人かから話を聞いた感じだと、相場からは低かったような気はしますが、自分に関していうと上記のTweetのような状況だったように思います*2。昇給レンジや昇給プロセスは、どれくらいの成果を出せば・何ができるようになればどれくらい年収に反映されるかというのがある程度明確というメリットがある一方で、市場価値との乖離が大きい場合にはデメリットもあるなと思ったのでした。
転職してみて
転職先は大人の事情でここには書けないのですが*3、それなりの規模の会社です。社内に沢山のシステムがあり、技術選択の自由度が本当に高いので、自分の技術の幅も相当広げることができました。クラウドワークスにいたときはほぼRails、JS(CoffeeScript……)が全てという感じだったわけですが*4、転職後はSpringBoot、Kotlin、Java、Python、Vue.js、TypeScriptなどをプロダクションで書いていて、普通に仕事してるだけでネタができて、いろんなコミュニティ(Kotlin、Ruby、Vue.js……)で登壇できたのは凄くいい経験になりました。
一方でクラウドワークスのときのほうが色々と緩かったので、自分たちが使うツールやプロセスの自由度(タスク管理ツールとか)は高くて、各チームが自分たちにあったものをガンガン導入して使えていたので、転職直後は結構萎えていたりもしました。DXを高めるためにchat bot作ったり、CIにフックしていろんな警告だしたりといった取り組みが活発だったので、転職してから「ゴンお前だったのか・・・」みたいな気持ちになったりもしました。ただ最近は現職も結構改善が進んで、自分の貢献はほんの少しですが、1年前と比べるとかなり良い環境になってきたと思います。
また開発プロセスなんかもクラウドワークスにいたときの方が色々進んでいたなと思う面もあるわけですが、実際にそれでビジネス面でうまくいっていったかというと、あくまで個人的な感覚ですが当時はそんなことなかったので、なかなか難しいなと思ったりしました。綺麗なコードを書けば利益がでるわけではない・・・・・・的な方向の話です。
あとは現職で数年塩漬けにされてる中身がわからない独自FWのJavaのリプレースとかやった今、クラウドワークス時代に技術的負債とか言ってたものの中にはそんなに大げさなもんでもなく粛々とやればいいだけのものも合った気がしました。まあ確かに両端ポリモーフィックのテーブルみたいな闇とかもあったような気もしますが妄想だからきっとだいじょうぶです。
まとめ
なんだかんだ最低限の社会性フィルターを通して書いていたら割と当たり障りのない内容になってしまった・・・・・・
一つ言っておくことがあるとすれば、転職のときに社長や経営層の人と話して感じた違和感のようなものはきっと大切にしたほうがいいということです。