コンサルを超える問題解決と価値創造の全技法 を読んだ

コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

コンサルを超える 問題解決と価値創造の全技法

普段はこういう本はあまり買わないのだけれど、新幹線に乗る直前でスマホの電池があと僅かだったので、暇つぶしのために買った。

感想

買う前の期待値が大分低かったせいか、すごく面白く感じた。特に分析や戦略を考える上でコンサルがよく使うらしいフレームワークについて、ある程度網羅して記載されているのがよかった。7Sとか社内で何回か聞いたことあったけど、マッキンゼーの手法だったのね。

単純にフレームワークを紹介するだけでなくて、そのフレームワークを使ってどのように問題解決を行っていくか書かれていたのもよかった。正直こういったフレームワークみたいなの、使っても何か自明じゃんみたいなことしか分からないことが経験的には多くて、あまり信頼してなかったけど現場で使うときの視点というか考え方がわかったのがよかった。

例えばMECE。そんなん見方によっていくらでも分け方あるし、なんならうまく分けられないことのが多いやんーと思うことが多く、MECEを徹底的にやることに何か意味があるのかと思っていた。本にはずばりこれについて書いてあって「MECEに分ける目的は、それを完璧に行うことではない。むしろ、うまく切れないところから、違う答えが見えてくるところにこそ、勝ちがあるのだ。」とあって感心した。

他にも、マトリクスで物事を捉える方法についてなど、フレームワークについて一般的な説明だけでなくて、それを使っていかに問題を捉えるかが割と実践的に書いてあったので、こういう本では珍しく仕事で活用するイメージが湧くものが多かった。

一方で、偉人的な昔話とか、マッキンゼー VS ボスコン的な話は、ちょっとアレな感じ……

コンサルが使う思考のフレームワークを網羅的に浅くどんな感じか知りたい人は、読むと面白そう。一方で、こういった本をいくつか読んだ事がある人にとっては一つ一つの掘り下げは割とあっさりしたものなので物足りない内容かもしれない。