ソフトウェアファーストを読んだ

この記事は suusan2go Advent Calendar 2019 - Adventar の11日目の記事です。

古巣のインタビューが乗ってることもあり、ソフトウェアファーストを読んだ。

ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略

ソフトウェア・ファースト あらゆるビジネスを一変させる最強戦略

感想

一般的なWEB企業で働いた経験のあるものからすると、そこまで真新しいものは無いかもしれない。自分がSIerにいたときにこんな本が読めたらもっとがんばれたかもなーと思った。この本の主題とはちょっと外れることかもしれないけど、自分はエンジニアの組織やキャリアに関する話で結構考えさせらた。

ソフトウェアエンジニアのキャリア

ぽつぽつとTwitterにも呟いたのだけれど、主にこのあたりの話

本から引用するとこの辺りとか

同期の2人が同じ時期にスタートを切って、Aさんはエンジニア(スペシャリスト)の道を選び、Bさんは途中からマネジャーに転向したとしましょう。マネジャーは担当する組織の大きさに比例して貢献度を図れるので、Bさんは組織規模が大きくなるのに合わせて収入も増えていきます。一方、エンジニアのAさんはどうなったでしょう?自分もマネジャーのBさんと同じくらい評価されたいですし、年収もほしいと思っています。100人の部下がいるマネジャーのBさんと同じくらい評価されるにはどうすればいいでしょう 及川 卓也. ソフトウェア・ファースト (Japanese Edition) (Kindle の位置No.4013-4018). Kindle 版.

この辺りとか

エンジニアの純粋な(狭義の)技術力が右肩上がりで成長し続けることはまれで、どこかのタイミングで鈍化するのが普通です。ここで言う純粋な技術力とは、コーディングスピードであったり、コードの品質であったりします。もちろん技術の幅を広げるという方向性もありますが、いずれもどこかで一次関数的な成長は難しくなり、技術的な成長が高止まりしたままだと評価も停滞を余儀なくされます。 及川 卓也. ソフトウェア・ファースト (Japanese Edition) (Kindle の位置No.4018-4021). Kindle 版.

これは、「だからこそスペシャリストとなる人間が何をもってエンジニアリングマネージャーやプロダクトマネージャーと同等とみなせるのか定義しておく必要がある」という文脈での話ではあるんだけど、「自分はいまT字型の- の部分をめっちゃ広げている感じになってしまっている」と自覚しているので、余計に来るものがあった。

何かを深く掘っていくか、はたまたエンジニアリングマネージャーやプロダクトマネージャーといったところに行くのか、まだ何も決めていないけどこの本を読んでから次の方向性を探しにいっている。